先日、石畳や黒塀といった、古き良き東京の風情を残す神楽坂の路地にて、
鮪お取り寄せ用の撮影をしてまいりました。
さて、いよいよデパートさんやスーパーさんで、
お中元の棚が賑やかになってまいりましたね。
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少し気になりまして、調べてみましょう。
現代のいわゆる「お中元」は、道教と仏教という2つの方向からきた宗教文化が
ミックスされて出来上がったようでございます。
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■道教での経緯はですね、
竜王の孫で、天地を災いから守る三兄弟を神として祭る三元節が起源だそうです
・上元は1/15生まれの長男(天を司る)
・中元は7/15生まれの次男(地を司る)
・下元は10/15生まれの三男(水を司る)
このうち、地を司る次男さんが「人間の罪を許す神様」であったため、
7/15に食物をお供えして、罪滅ぼしをした日であったということでございます。
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■かたや仏教での経緯は、
7/15は盂蘭盆会(うらぼんえ=いわゆる「お盆」)に行った「盆礼」が起源とのことです。
祖先を供養し、大切な人々を訪ね、交流を深め、お互いの無事を喜ぶといった
ことが昔から盛んに行われていたそうでございます。
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それがいつしか、使者を使って贈り物を届けるカタチになり、
現在のお中元の原型になったのではないでしょうか。
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平時は連絡なくとも、盆暮れのご挨拶だけは
欠かさず数十年続けて、お互いの無事を確認しあっている付かず離れずの
「心のお付き合い」というのは確かにございますね。
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さて、今年は何を贈りましょ。
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